中小企業診断士試験~一発独学合格体験記~

中小企業診断士試験を1年で効率的かつ効果的に独学合格するポイントを体験をもとに公開します

中小企業診断士第1次試験の追い込みで大切な3つのこと

ブログを書こう書こうと思って早数か月…一次試験まであと2か月となってしまいました。
去年のこの追い込み時期は何を意識していたかなと思い出しながら、主に独学の方に向けて大切だと思うポイントをご紹介します。

ポイントその① 新しい参考書に手を出さない

試験日まで残り期間が短くなってくると、苦手な問題やなかなか覚えられない科目がこれまで以上に気になり、不安になってくると思います。
しかしながら、その不安に負けて新たに知識を補おうと、新たな参考書や問題集に手を出すことはやめましょう。
一次試験は60点取れれば合格、さらに得意科目があれば苦手科目は40点以上取れれば合格する試験です。
参考書の数を増やしても合格する確率は上がりません。
出版社Aの問題集で正答率50%であれば、出版社Bの問題集でも正答率は50%になるはずです。
基本的にどの出版社のものであれ、1セットさえあれば合格できます(私がそうです)。
今持っている参考書の理解度と問題集の正答率が100%になるまで繰り返し復習したほうが合格の確率は高まります。
もし複数持っているなら、今後は1冊に絞ってしまいましょう。

ポイントその② 勉強のペースを保つ

上記の不安も相まって、あれもこれももっと勉強しておかねばという焦りが膨らんでくることもあると思います。
しかしながら、焦って勉強したことはたいてい定着しません。
1日〇時間勉強すると決めていて、これまでそのペースを保てているのであれば、これからもそれを維持しましょう。
合格の大敵は「モチベーションダウン」と「体調不良」です。
不安や焦りを払しょくするために無理に勉強時間を増やすと、この大敵が一気に襲ってきます。
一度襲われてしまうと、一気に勉強ができなくなり、さらに不安と焦りを増幅させ、回復までに時間と気力・体力を要します。
なので、これまで長い間勉強して身についた自分のペースがあると思うので、とにかくそれを維持しましょう。
そうすれば自ずと試験日までの勉強時間も算出できるので、その総量に合わせて計画を見直せばよいだけです。
勉強時間を増やすという選択肢はお勧めしません。

ポイントその③ 6割取れれば良いと割り切る

個人的に、合格に向けて最も大切だと思っているのはこれです。
一次試験の合格基準は、

第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
※令和3年度中小企業診断士第1次試験案内より

です。年度によって多少の得点調整などはあるかもしれませんが、基本的に6割取れれば合格です。
つまり、4割間違っても合格できます。
一次試験の問題数は例年以下のようになっています。

  • 約25問:「経済学・経済政策」「財務・会計」「経営法務」「経営情報システム
  • 40~45問:「企業経営理論」「運営管理」「中小企業経営・中小企業政策」

つまり、25問であれば10問、40問であれば16問も間違っても合格する可能性があります。
「間違った」ことに過剰に反応し、不安や焦りを感じれば感じるほど、合格は遠のいていきます
このルールを楽観的にとらえ、問題集や模試に取り組んだ結果に一喜一憂せず、とにかく間違った問題や覚えていないところを着実につぶしていけば全く問題ありません。

受験を経ての反省:新しい情報を読み込む

とはいえ自慢できる点数で合格したわけではなく、これを疎かにしたせいで危うく・・・ということもありました。
それは、「最新の情報をキャッチアップしておく」です。
参考書1セット主義を貫きすぎたせいで、「経営法務」と「中小企業経営・中小企業政策」が危険水準でした。。
その反省も踏まえ、追い込み期間中は以下をしっかり読み込むことをお勧めします。

・白書・統計情報
当たり前ですが最新の情報が試験に出やすいです。1年前などに出版された参考書には反映しようがありませんね・・・
予備校にも頼らない独学であれば、自分でキャッチアップするしかありません。
以下のサイトから、しっかりと最新情報に目を通しましょう。
中小企業庁:白書・統計情報

・改正民法
これも日ごろニュースを見ていたおかげで何とかクリアできた問題もありましたが、ちゃんと勉強しておかなければ答えられない問題が出てきます。
いろいろ情報はありますが、以下のサイトがきれいにまとまっているかなと思ったのでご紹介です。
keiyaku-watch.jp


まとめ

なんだかんだとつらつら書きましたが、兎にも角にも「間違ったところを確実に押さえていく」ことが合格確率を上げる最も大事なことだと思います。
割り切ってペースを保ちながら、毎日の勉強を続けていきましょう!
(私も合格後も日々勉強中です)